平成22年度海外メディア芸術クリエイター招へい事業 「アニメーション・アーティスト・イン・レジデンス東京2010-2011」プログラム終了報告

「アニメーション・アーティスト・イン・レジデンス東京2010-2011」で平成23年1月中旬に来日したチェン・シーChen Xi (中国)、クリストフ・ゴートリーChristophe Gautry(フランス)、ジョゼフ・ピアスJoseph Pierce(イギリス)の三名の招へいアーティストは、東京滞在中にそれぞれの作品の制作を行いつつ、予定されたさまざまな研修プログラムや交流プログラムを精力的にこなし、3月中旬に帰国しました。研修プログラムは、指導監督者に講評を受ける研修会(3回)、アニメーション作家アトリエ訪問(2回)、制作プロダクション見学(2回)、教育機関でのレクチャー(2回)、東京と京都における上映&企画プレゼンテーション(各1回)、交流プログラムは、文化庁メディア芸術祭や恵比寿映像祭などへの参加(4回)などで組まれ、自作の上映や企画の紹介を行いながら、多くの日本人アニメーション作家や映像作家、映像関係者との交流および親睦を深めました。制作中のそれぞれの作品(チェン・シー『霜降』、クリストフ・ゴートリー『めまい』、ジョゼフ・ピアス『パブ』)は8月末日までに完成する計画で、完成作品は一般への発表を予定しています。なお、三名の招へいアーティストへの指導監督は、岡本美津子氏(東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻教授)、古川タク氏(アニメーション作家、日本アニメーション協会会長)が担当しました。以下にその経過をご報告します。

「アニメーション・アーティスト・イン・レジデンス東京2010-2011」 招へい者3名 >>


研修プログラム写真記録

研修会
第1回研修会
1月18日(火)
招へいアーティスト3名と選定委員(古川タク氏、岡本美津子氏)と初会合。


村田朋泰氏アトリエ訪問
1月25日(火)
アニメーション作家・村田朋泰氏のアトリエを訪問し、制作中のミュージッククリップ用アニメの制作現場を見学。


1月31日(月)
山村浩二氏アトリエ訪問
アニメーション作家・山村浩二氏のアトリエを訪問。最新作『マイブリッジの糸』制作についての説明を聞いた。


2月1日(火)
文化庁メディア芸術祭内覧会
2月2日から13日まで開催された第15回文化庁メディア芸術祭の内覧会と祝賀会に出席。右は近藤誠一文化庁長官。


2月4日(金)
第2回研修会
英語通訳を介して、アーティスト3名の企画の進行状況をプレゼンテーション。指導監督者より、質問・アドバイスなどを受けたほか、アーティスト同士の意見交換を行った。


2月8日(火)
プロダクションI.G.見学
劇場・テレビ用などコマーシャルなアニメーションを制作しているプロダクションI.G.の新オフィスを見学。フランチェスコ・プランドーニ氏(上写真中央)の英語による案内。


2月9日(水)
ROBOT見学
テレビ用のアニメーションだけではなく、劇場用実写映画なども手掛けるROBOTのオフィスを訪問した。アニメーション作家野村辰寿氏(写真上、左)の案内で、制作の現場を見学。


2月15日(火)
イメージフォーラム映像研究所ワークショップにおけるレクチャー
イメージフォーラムが主催する一年制の映像制作コースにて作品上映と企画プレゼンテーションを行った。


2月19日(土)
上映&企画プレゼンテーション(東京)
アニメーション及び映像関係者約30名に、招へいアーティスト3名の作品を日本語字幕付きで初上映すると共に、英語・中国語の通訳を介し企画のプレゼンテーションを実施した。


2月23日(水)
東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻学生との交流
岡本美津子教授に師事するアニメーション専攻生12名に対して、招へいアーティスト3名の作品上映、企画プレゼンテーション、質疑応答を行う。さらに、参加学生の作品を鑑賞、意見交換をするなど活発な交流が行われた。


3月4日(金)
第3回研修会
アーティスト3名の企画の進行状況をプレゼンテーション。指導監督者より質問・アドバイスなどを受ける。


3月5日(土)
上映&企画プレゼンテーション(京都)
京都精華大学芸術学部メディア造形学科映像コースとの共催で、関西の映像関係者20名を招いて、招へいアーティスト3名の作品上映及び企画プレゼンテーションを実施。その後、参加者との交流会を行った。


「アニメーション・アーティスト・イン・レジデンス東京2015」募集要項 >>
「アニメーション・アーティスト・イン・レジデンス東京2014」プログラム終了報告 >>
「アニメーション・アーティスト・イン・レジデンス東京2012-2013」プログラム終了報告 >>
「アニメーション・アーティスト・イン・レジデンス東京2011-2012」プログラム終了報告 >>