〈海外映画祭に応募しよう!〉 個人映画作家のための映画祭応募セミナー

海外の映画祭と聞くと、カンヌ国際映画祭やベルリン国際映画祭などの大規模な映画祭を思い浮かべ、限られた映画業界の人々にしか縁のないものだと考える方もいるかもしれません。現在、世界の様々な国、様々な都市で映画祭が開催され、長編劇映画だけでなく、短編アニメーションや短編映像を上映する映画祭も一昔前に比べて増えています。映画祭という場においては、個人制作の小さな作品が内容しだいでビッグバジェットの商業映画をしのぐ評価を得ることもあります。映画祭は多様な映画がしのぎを削るエキサイティングな場であり、映画祭参加をステップとして、より高い水準の創作活動を続けている多くの映像作家がいます。

映像のデジタル化とweb環境の充実により、海外の映画祭であっても応募はさほど難しくはありません。映像作品を作られている方は、気後れせず映画祭に応募してみてください。このセミナーでは国際映画祭応募への第一歩をサポートします。

日時:2019年7月27日(土)16:00〜19:00

料金:700円

定員:40名

会場:イメージフォーラム3階「寺山修司」(渋谷区渋谷2-10-2)

会場地図→こちら

参加方法:予約等不要ですので、直接会場までお越しください。

レクチャー:

①   「海外映画祭に参加する意義」 by坂野ゆか(公益財団法人川喜多記念映画文化財団チーフコーディネーター)

日本映画が海外に紹介されるにあたって重要な役割を担っている川喜多記念映画文化財団でチーフコーディネーターを務める坂野ゆかさんが国際映画祭の役割や近年の動向などを紹介。応募時の諸注意や活用できる支援プログラムについても解説。

②   「アヌシー国際アニメーションフェスティバルレポート」 byキヤマミズキ(アニメーション作家)

今年6月10日〜15日で開催されたアヌシー国際アニメーションフェスティバルの学生コンペ部門で『くじらの湯』が上映されたキヤマミズキさんが自身の映画祭参加体験を通して、映画祭の楽しみ方、様々な作家との出会い、映画祭から受けた影響などについて語る。

③   「英語字幕製作からDCP製作まで」 by五島一浩(映像作家)

海外映画祭で上映するにあたっては、言葉のある作品は英語字幕が必須。どのように英語字幕を制作すればいいか、その工程を紹介するとともに、映画祭ではどのような上映フォーマットが求められているか、どのように用意するのかなどについてもレクチャー。

※上記レクチャー終了後にジャパン・イメージ・カウンシルスタッフが一般的な映画祭エントリーの手順について説明します。

問い合わせ:一般社団法人ジャパン・イメージ・カウンシル(門脇)

TEL: 03-6670-5676/ Email: kad@japic.jp

協力:イメージフォーラム

文化庁委託事業 平成28年度アジアにおける日本映画特集上映事業
ヤンゴンで初開催
「日本映画祭2017 最新作大集合! 日本映画とアニメーション」のお知らせ

2017年1月5日

一般社団法人ジャパン・イメージ・カウンシル(JAPIC)は,文化庁の委託を受け,2017年1月13日から1月19日までの7日間,ミャンマーのヤンゴンで日本映画祭2017「最新作大集合! 日本映画とアニメーション」(文化庁主催,在ミャンマー日本国大使館/ミャンマー情報省共催)を開催いたします。本事業は,2004年より続く文化庁委託事業「アジアにおける日本映画特集上映事業」として実施され,ミャンマーにおける日本文化への理解や親しみの深化を図るとともに,映画・アニメーションの分野における若手を中心とした人材交流,人材育成を目的とします。

通算13回目となる本年度は,長編11作品,短編18作品,合計29作品を13プログラムで構成し,新作を中心とした多彩なプログラムによって,ミャンマーにおいてはかつてない規模で日本の映画とアニメーションの現在を紹介いたします。

オープニング作品は,高校生二人がコンビを組み,マンガ家への道を歩んでいく青春映画『バクマン。』に決まりました。本作品は日本映画プロフェッショナル大賞ベストワンをはじめ数々の映画賞に輝いた2015年を代表する日本映画で,クールジャパンを代表するマンガの世界を紹介する意味でもその反応が注目されます。

一般プログラムでもミャンマー未公開の日本映画の最新作,近年の内外の映画祭等で高く評価された作品,話題作,異色作をラインナップしています。実写作品は,『クロユリ団地』,『くちびるに歌を』,『映画 ビリギャル』,『ヒロイン失格』,『さらば、あぶない刑事』,『植物図鑑 運命の恋,ひろいました』の6作品,アニメーション作品は,『思い出のマーニー』,『花とアリス殺人事件』,『バケモノの子』,『BORUTO NARUTO THE MOVIE』の長編4作品に加えて,短編アニメーション作品を「巨匠たちの足跡」と「20代監督作品集」の2プログラムに分けて上映いたします。

また,作品の上映のほか,交流プログラムとして,1月16日には「アニメーション・ワークショップ」を国立ヤンゴン芸術文化大学で実施いたします。

【開催概要】

事業名:平成28年度アジアにおける日本映画特集上映事業

行事名:日本映画祭2017「最新作大集合! 日本映画とアニメーション」

会期:2017年1月13日(金)~1月19日(木)

会場:ネピドー・シネマ

内容:映画・アニメーション上映,ワークショップ

主催:文化庁

共催:在ミャンマー日本国大使館,ミャンマー情報省,一般社団法人ジャパン・イメージ・カウンシル

協力:ミャンマー映画協会,国立ヤンゴン芸術文化大学,ワッタン映画祭,国立大学法人東京藝術大学,国際交流基金アジアセンター,日本アニメーション協会,一般社団法人日本映画製作者連盟,一般社団法人日本動画協会,公益財団法人ユニジャパン

開催パートナー:ミンガラー株式会社

【上映プログラム(全13プログラム)】

<実写作品>

1. 開幕上映作品

『バクマン。』(大根仁監督/2015/120分)

2. 『クロユリ団地』(中田秀夫監督/2013/106分)

3. 『くちびるに歌を』(三木孝浩監督/2015/132分)

4. 『映画 ビリギャル』(土井裕泰監督/2015/117分)

5. 『ヒロイン失格』(英勉監督/2015/112分)

6. 『さらば あぶない刑事』(村川透監督/2016/118分)

7. 『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』(三木康一郎/2016/112分)

<アニメーション作品>

1. 『思い出のマーニー』(米林宏昌監督/2014/103分)

2. 『花とアリス殺人事件』(岩井俊二監督/2015/100分)

3. 『バケモノの子』(細田守監督/2015/119分)

4. 『BORUTO NARUTO THE MOVIE』(山下宏幸監督/2015/95分)

5. 「短編アニメーション1 アートアニメーション傑作選—巨匠たちの足跡」(7作品)

『人間動物園』(久里洋二/1962/3分)

『鬼』(川本喜八郎/1972/8分)

『コーヒーブレイク』(古川タク/1977/5分)

『おこんじょうるり』(岡本忠成/1982/25分)

『ジャンピング』(手塚治虫/1984/6分)

『頭山』(山村浩二/2002/10分)

『つみきのいえ』(加藤久仁生/2008/12分)

6. 「短編アニメーション2 ほとばしる情熱! 20代監督作品集」(11作品)

『堀川出水入る』(谷耀介/2015/4分)

『あたしだけをみて』(見里朝希/2016/8分)

『夏の女神の口の中』(リュウ・シンシン/2016/6分)

『I think you’re a little confused』(小川育/2016/9分)

『so near yet so far』(藤幡小光/2016/4分)

『オバケのウィリー』(久目健人、小島良介/2014/4分)

『FEED』(岡崎恵理/2016/7分)

『怪獣風呂』(橋爪伸弥/2016/5分)

『ボンとハレトモ〜古代遺跡で大慌て』(ムトウアキヒト、はらだかおる/2015/11分)

『何も見なくていい』(伊藤圭吾/2014/4分)

『ズドラーストヴィチェ!』(幸洋子/2015/5分)

【交流プログラム】

<アニメーション・ワークショップ>

日時:2017年1月16日(月) 10:00〜17:00

会場:国立ヤンゴン芸術文化大学

講師(チームリーダー/敬称略) : 伊藤圭吾(『何も見なくていい』),小川育(『I think you’re a little confused』),岡崎恵理(『FEED』),谷耀介(『堀川出水入る』),橋爪伸弥(『怪獣風呂』),藤幡小光(『so near yet so far』),見里朝希(『あたしだけをみて』)

参加者:70名(映画・ドラマ学科45名、芸術学科絵画専攻25名)

内容:70名の参加者が10名ずつ7つのグループに分かれて「しりとりアニメーション」を制作。基本的なアニメーションの動かし方、作画方法を学ぶと同時に、絵のしりとりをすることでアニメーションの醍醐味であるメタモルフォーゼの面白さを体感する。講師は「短編アニメーション2 ほとばしる情熱! 20代監督作品集」で上映される若手アニメーション作家から選抜された7名が担当し、それぞれの作風を活かした指導を行うことで、グループごとの特色も出ることも狙いとする。最終的には70名でひとつの流れを生み出すダイナミックな「しりとりアニメーション」になる。

本件に関するお問い合わせ先:
一般社団法人ジャパン・イメージ・カウンシル(JAPIC)
Tel: 03-6670-5676 / Fax: 03-5466-0054
e-mail: japic@japic.jp
担当:池田・門脇