平成25年度海外メディア芸術クリエイター招へい事業 「アニメーション・アーティスト・イン・レジデンス東京2014」 招へい者3名決定のお知らせ

9月9日に締め切りました「アニメーション・アーティスト・イン・レジデンス東京2014」の招へい者3名が決定いたしましたので、お知らせします。
本事業は、メディア芸術の振興に向けた取組の充実を図るため、海外の優れたクリエイターを招へいし、メディア芸術における国際交流を推進するとともに、交流機会を通じた国内クリエイターの育成を促し、もって我が国のメディア芸術水準の向上と発展に資することを目的とした文化庁委託事業「海外メディア芸術クリエイター招へい事業」として実施するもので、昨年度に引き続き、一般社団法人ジャパン・イメージ・カウンシルが本事業を受託して運営しています。
本年度は平成25年7月1日から9月9日までの期間に、満20歳以上35歳以下の全世界のメディア芸術クリエイターを対象に募集し、60か国から274件の応募がありました。予備審査会、第1次選定委員会、最終選定委員会を経て決定した招へい者は、平成26年1月7日から3月17日までの70日間、東京に滞在し、期間中、新作の制作を進めると同時に、研修会、上映会、あるいはスタジオやアニメーション作家のアトリエ見学、教育機関との交流など、様々なプログラムに参加する予定です。

招へい者(性別/国籍/年齢) ※年齢は平成26年1月7日時点

ミヒャエル・フライ Michael FREI (男性/スイス/26歳)
オフラ・コブリネル Ofra KOBLINER (女性/イスラエル/30歳)
トマーシュ・ポパクル Tomasz POPAKUL (男性/ポーランド/27歳)

※詳細については、一般社団法人ジャパン・イメージ・カウンシルあてにお問合せください。
<問合せ先>
一般社団法人ジャパン・イメージ・カウンシル
電話:03-6670-5676 FAX:03-5466-0054 ホームページ http://japic.jp/


招へい者プロフィール

ミヒャエル・フライ Michael FREI (男性/スイス/26歳)

1987年生まれ。2008年から2012年にかけて、ルツェルン応用科学大学でアニメーションと美術を学ぶ。2010年にはタリンのエストニア芸術アカデミーで1年間の交換プログラムに参加。『Not About Us』(2012)が、チェコのアニフェスト国際アニメーション映画祭で学生映画部門特別賞を受賞。最新作の『PLUG & PLAY』(2013)が、韓国のプチョン国際学生映画祭(PISAF)で審査員特別賞ほか、受賞多数。
ウェブサイト http://www.michaelear.com/

PLUG & PLAY

PLUG & PLAY


作品歴
2009 Her Absence Filled The World
2009 Herr Meier
2010 Never Touch The Ground
2012 Not About Us
2013 PLUG & PLAY

滞在制作の企画概要
『KIDS(仮題)』:音楽とアニメーションによる、ゲームの要素を取り入れた作品を企画。作品完成後はインタラクティヴなアート作品として、マルチメディアに展開する予定。アニメーションはコンピューターで描き、彩色は紙に手描きをする。


オフラ・コブリネル Ofra KOBLINER (女性/イスラエル/30歳)

1983年生まれ。イラストレーターとして活動しながら、伝統的なアニメーション、After Effectsやフラッシュを用いたアニメーションを制作。エルサレムのベツァルエル美術デザイン学院で、2005年から建築を1年学んだ後、2006年から2010年にかけて映像アート学部アニメーション・プログラムにて美術学士号取得。卒業制作の『In a Clear Mind』(2010)が、ASIFA(国際アニメーションフィルム協会)イスラエルの「国際アニメーション・デー 2010」で最優秀学生映画賞を受賞し、世界中で上映されている。

In a Clear Mind

In a Clear Mind


作品歴
2010 In a Clear Mind

滞在制作の企画概要
イスラエルの詩人ヨナ・ワラの詩からインスピレーションを得た手描きのアニメーションを企画。雌鹿と少女を主人公にして、お互いの個性が影響を与え合う様を表現する。日本の俳句に感じられるような雰囲気を目指す。


トマーシュ・ポパクル Tomasz POPAKUL (男性/ポーランド/27歳)

1986年生まれ。初監督作品『Frustratu:Herzleid』(2004)と『Life 1.0』(2006)はシュチェチンの美術学校時代に制作し、その後2007年より、ウッジ映画大学でアニメーションを学んだ。2011年には同校で脚本も履修し、平行して研究を進めた。卒業制作である『Ziegenort』(2013)が、ドイツのオーバーハウゼン国際短編映画祭で優秀賞、スイスのファントーシュ国際アニメーション映画祭でニュータレント賞ほか、受賞多数。

Ziegenort

Ziegenort


作品歴
2008 1000 buckets of water
2009 Revolution in Chronopolis: 64 golden spheres and one clap
2009 Dead field
2013 Ziegenort

滞在制作の企画概要
『BLACK(仮題)』:宇宙基地への飛行中に地球が滅亡し孤立してしまった男女の物語。3D技術を使い、宇宙基地で無重力に浮かぶ人物や物体の複雑さを、効果的に映像化する。黒と白と青のミニマムな彩色になる予定。