平成23年度海外メディア芸術クリエイター招へい事業 「アニメーション・アーティスト・イン・レジデンス東京2011-2012」 招へい者3名決定のお知らせ

9月5日に締め切りました「アニメーション・アーティスト・イン・レジデンス東京2011-2012」の招へい者3名が決定いたしましたので、お知らせします。
本事業は、メディア芸術の振興に向けた取り組みの充実を図るため、海外の優れたクリエイターを招へいし、メディア芸術における国際交流を推進するとともに、交流機会を通じた国内クリエイターの育成を促し、もって我が国のメディア芸術水準の向上と発展に資することを目的とした文化庁主催の「海外メディア芸術クリエイター招へい事業」の一環として実施するもので、昨年度に引き続き、一般社団法人ジャパン・イメージ・カウンシルが本事業を受託して運営しています。
本年度は平成23年6月20日から9月5日までの期間に、満20歳以上35歳以下の全世界のメディア芸術クリエイターを対象に募集し、20カ国から31件の応募がありました。第1次審査、第2次審査、第3次審査を経て決定した招へい者は、平成23年12月下旬から平成24年3月上旬までの75日間、東京に滞在し、期間中、新作の制作を進めると同時に、研修会、上映会、あるいはスタジオやアニメーション作家のアトリエ見学、教育機関との交流など、さまざまなプログラムに参加する予定です。

招へい者(敬称略・アルファベット順)
エヴァ・ボリセヴィッチ Ewa BORYSEWICZ (女性/ポーランド/26歳)
イマニュエル・ワーグナー Immanuel WAGNER (男性/スイス/27歳)
マイキー・プリーズ Mikey PLEASE (男性/イギリス27歳)

※詳細については、一般社団法人ジャパン・イメージ・カウンシルあてにお問いせください。

<問い合わせ先>
一般社団法人ジャパン・イメージ・カウンシル
電話:03-6670-5676 FAX:03-5466-0054 ホームページ http://japic.jp/

招へい者プロフィール

エヴァ・ボリセヴィッチ Ewa BORYSEWICZ (女性/ポーランド/26歳)
1985年生まれ。クラクフ芸術大学卒業後、卒業制作作品「誰が考えつくだろうか?」が観客や評論家から称賛され、国内外の映画祭で賞を受賞。グラフィック・アーティストやイラストレーターでもあり、現在は商業デビュー作品となるアニメーションを制作中。
http://ewaborysewicz.blogspot.com/
2009 Who would have thought? (フレッシュ・フィルム・フェスト審査員特別賞など)
2007 Alright

企画概要:
新作「ABC」は、日本で撮影し、日常生活の典型的な仕草を赤と青のシンプルな線画で描き、印象的なナレーション(ポーランド語/英語)と絡めたアニメーションになる。様々な日本文化を観察しながら、作品に反映していく。


イマニュエル・ワーグナー Immanuel WAGNER (男性/スイス/27歳)
1984年生まれ。ルツェルン芸術大学HSLU卒業後、卒業制作が20以上の国際短編映画祭で上映され、ポーランドのポズナン・アニメーター・フェスティバルで2等賞を受賞。2010年の夏以降はフリーランスとしてスイスで複数の商業プロジェクトに関わるとともに、非商業的なアートプロジェクトにも参加。
http://imma.tv/

2010 BAKA!! (ポズナン・アニメーター・フェスティバル2等賞)
2009 SCAN
2009 YUKI

企画概要:
「Imma’s Lab」という、3DCGを用いてフィギュアやキャラクターを作るプラット・フォームをスイスで立ち上げる。このラボのコンセプトを日本に持ちこみ、滞在中に学生や若手アーティストとの様々なコラボレーションを試みる。


マイキー・プリーズ Mikey PLEASE (男性/イギリス/27歳)
1984年生まれ。ロイヤル・カレッジ・オブ・アート卒業。修士号取得前にヴァージン・ユニヴァーサル・レコード等でアニメーション監督のキャリアを積む。現在、2012年に向けてアジール・フィルム、インディペンデント・タレント、ワープ・フィルムが協同で企画開発を行う商業的な長期プロジェクトの代表を務める。
http://mikeyplease.co.uk/

2010 The Eagleman Stag (英国アカデミー賞 ベスト・アニメーション賞、シカゴ国際映画祭 ゴールデン・ヒューゴー賞 ベスト・ショート・アニメーション賞など)
2009 We Are As Men As We Were Once
2009 The Shunning

企画概要:
新作「THE INNUMERABLE BENEFITS OF QUITTING」は、突如周りのものが巨大化した世界にとどまる中年男の話。前作と同様、立体アニメーションの手法により制作。日本文化を探求し、影響などを受けながら、脚本を深めていく。