アヌシー国際アニメーション映画祭(2010年6月7日-12日)

50周年記念ポスター1960年にカンヌ国際映画祭のアニメーション部門から独立したアニメーション専門の映画祭で、毎年6月にフランスの美しい湖畔の街アヌシーで開催される。世界中の作家や業界のプロが集うアニメーション映画祭として世界最大規模を誇る。映画上映のほかに、各国のブースが出展する国際ビジネス見本市『mifa』やコンフェレンスなども充実している。50周年を迎えた今年は、これまでの受賞作品の特別上映や50年の歴史をたどる展示など多くの記念イベントが行われた。日本からも数多くの作品が選ばれ、長編コンペ部門に『ワンピースフィルム ストロングワールド』(境宗久監督)、『サマーウォーズ』(細田守監督)、 短編コンペ部門に『HAND SOAP』(大山慶監督)、『Je t’aime』(押井守監督)、『恋するネズミ』(日高晋作監督)、『Playground』(水江未来監督)、『6畳と4畳半』(長島敦子監督)がノミネートされたほか、合計21作品が出品された。

受賞結果は、長編クリスタル賞がウェス・アンダーソン監督の”Fantastic Mr. Fox”、短編クリスタル賞がアンドリュー・ルヘマンとショーン・タン監督の『The Lost Thing』に贈られた。日本の作品では、川村真司、Hal Kirkland、ナカムラマギコ、中村将良による『日々の音色』が最優秀ミュージック・ビデオ賞を受賞。
詳しい受賞結果は映画祭公式サイトへ>> 

映画祭メイン会場 入口に『ONE PIECE FILM Strong World』の巨大ポスター。

作家たちが映画祭プログラマーやプロデューサーと出会うカフェ。次の企画がここから生まれる。

豪奢なインペリアル・ホテルの庭園で行われる国際見本市mifaの会場入口 

すでに夏休み気分の学生たちが夜中も行列して映画祭を満喫している。