リュミエール美術館(Musée Lumière)


映画の父といわれるリュミエール兄弟。
かつてリュミエール一家が営む写真乾板工場があった広大な敷地に、シネマテークや美術館を配したリュミエール研究所がある。彼らが最初の映画『工場の出口』を撮影したのがこの場所だ。
1970年代に工場が取り壊された後、リヨン出身の映画監督ベルトラン・タベルニエとともに映画評論家やリュミエール家の遺族がこの場所を映画史の貴重な遺産として保存するよう国やリヨン市に働きかけたそうだ。『工場の出口』で撮影された倉庫跡は1995年に文化財に指定され、その3年後に開設されたシネマテークの入口となった。かつて工場労働者たちが出てきたこの門を、今はシネマテークに訪れる映画ファンが行き来している。

リュミエール研究所入口


写真左:リュミエール兄弟
写真右:ここが映画発祥の地です、と指差すティエリー・フレモー美術館館長

かつてリュミエール一家が暮らした豪奢な邸宅は、2003年、映画史の起源をたどる美術館として生まれ変わり、リュミエール兄弟が収集・開発した機材や彼らが世界に派遣したカメラマンたちが撮影した貴重なフィルムなどが展示されている。


写真左:「リュミエール城」模型
写真中:美術館の陳列棚
写真右:シネマトグラフのメカニズム

リュミエール研究所のホームーページ:http://www.institut-lumiere.org