平成28年度アジアにおける日本映画特集上映事業終了報告

2017年1月13日(金)に開幕した文化庁主催「日本映画祭2017 最新作大集合! 日本映画とアニメーション」(平成28年度アジアにおける日本映画特集上映事業)は1月19日(木)に7日間の会期を終え,閉幕しました。
ミャンマーでの初めての開催となった本事業は, 最大都市ヤンゴンの中心部にあるネピドー・シネマを会場とし, 開幕上映作品の『バクマン。』をはじめ日本映画,アニメーション作品の長短編29作品を13プログラムの構成で上映しました。土日は558席の客席がほぼ満席となり, 会期全体でも客席占有率が80%を超えるなど, 日本映画, アニメーションに対する関心の高さが窺われました。また, 今回はミャンマーにおける外国映画祭としては初めて全作品をビルマ語付きで上映する許可を得, 市民の皆様に作品をより深く楽しんでいただくことができました。

開幕式にはミャンマー映画協会会長で, 俳優, 映画監督のルミン氏, 映画監督のテイン・トゥッド氏, 脚本家, 映画監督のアウンミン氏, 撮影監督のアンコーラ氏などミャンマーの映画関係者も多数来場しました。日本からは下記の22名の作品関係者, 作品検討委員が参加し, 舞台挨拶や質疑応答を通じて観客と交流しました。

大根仁氏(『バクマン。』監督)

三木康一郎氏(『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』監督)

石塚慶生氏(『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』プロデューサー)

英勉氏(『ヒロイン失格』監督)

那須田淳氏(『映画ビリギャル』プロデューサー)

古川タク氏(『コーヒーブレイク』監督, 作品検討委員)

谷耀介氏(『堀川出水入る』監督)

見里朝希氏(『あたしだけをみて』監督)

刘新新氏(『夏の女神の口の中』監督)

小川育氏(『I think you’re a little confused』監督)

藤幡小光氏(『so near yet so far』監督)

久目健人氏(『オバケのウィリー』監督)

小島良介氏(『オバケのウィリー』監督)

岡崎恵理氏(『FEED』監督)

橋爪伸弥氏(『怪獣風呂』監督)

ムトウアキヒト氏(『ボンとハレトモ〜古代遺跡で大慌て』監督)

はらだかおる氏(『ボンとハレトモ〜古代遺跡で大慌て』監督)

伊藤圭吾氏(『何も見なくていい』監督)

幸洋子氏(『ズドラーストヴィチェ!』監督)

岡本美津子氏(作品検討委員, 東京藝術大学大学院教授)

恩田泰子氏(作品検討委員, 読売新聞文化部記者)

布山タルト氏(ワークショップアドバイザー,東京藝術大学大学院教授)

上映のほか, 国立ヤンゴン芸術文化大学の学生を対象とし, アニメーション・ワークショップを開催しました。谷耀介氏, 見里朝希氏, 小川育氏, 藤幡小光氏, 岡崎恵理氏, 橋爪伸弥氏, 伊藤圭吾氏が講師として参加。それぞれの作風を活かした画材を使って, 79名の学生がグループに分かれて制作し、自ら描いた絵を動かす楽しさを体験しました。

会場となったネピドーシネマ外観

開幕上映の開場を待つ観客(1月13日)

開幕上映『バクマン。』の質疑応答。右から大根仁監督、司会の恩田泰子氏

『映画ビリギャル』の質疑応答。那須田淳プロデューサー(1月14日)

『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』の舞台挨拶。左から三木康一郎監督、石塚慶生プロデューサー(1月14日)

『ヒロイン失格』の舞台挨拶。英勉監督(1月14日)

「短編アニメーション1」プログラムの舞台挨拶。古川タク氏(1月15日)

「短編アニメーション2」プログラムの舞台挨拶。作家全員が登壇(1月15日)

ヤンゴン芸術文化大学で行なわれたアニメーション・ワークショップ(1月16日)