「アニメーション・アーティスト・イン・レジデンス東京2016」招へい者3名決定のお知らせ

9月10日に締め切りました「アニメーション・アーティスト・イン・レジデンス東京2016」の招へい者3名が決定いたしましたので、お知らせします。
本事業は、文化庁が主催する「海外メディア芸術クリエイターの招へい事業」として、世界から若手の優秀なアニメーションのクリエイターを東京に招へいし、日本のアニメーション文化に触れながら、作品を制作する機会を提供するアーティスト・イン・レジデンス・プロジェクトです。優れた作品の成果を促すとともに、メディア芸術における国際交流を推進し、交流機会を通じた国内クリエイターの育成を図ることを目的としています。昨年度に引き続き、一般社団法人ジャパン・イメージ・カウンシルが本事業を受託して運営しています。
本年度は平成27年7月1日から9月10日までの期間に、満20歳以上35歳以下の全世界のアニメーション・クリエイターを対象に募集し、54カ国から199件の応募がありました。予備審査会、第1次選定委員会、最終選定委員会を経て決定した招へい者は、平成28年1月7日から3月17日まで東京に滞在し、期間中、新作の制作を進めると同時に、研修会、上映会、あるいはスタジオやアニメーション作家のアトリエ見学、教育機関との交流など、さまざまなプログラムに参加する予定です。
 

招へい者(性別/国籍/年齢) ※年齢は平成28年1月7日時点
ジャッキー・ドゥグルーン Jacky DE GROEN(女性/ベルギー/23歳)
ヨハン・ライマ Johan RIJPMA(男性/オランダ/31歳)
リリアン・バスケス Lilian VAZQUEZ(女性/メキシコ/35歳)

※詳細については、一般社団法人ジャパン・イメージ・カウンシルあてにお問合せください。
<問合せ先>
一般社団法人ジャパン・イメージ・カウンシル
電話:03-6670-5676 FAX:03-5466-0054 ホームページ http://japic.jp/


招へい者プロフィール

ジャッキー・ドゥグルーン Jacky DE GROEN(女性 / ベルギー / 23歳)

1992年生まれ。2014年ゲント王立芸術アカデミーで修士号を取得。『Dieperik(ディープ・エリック)』(2013)が2014年オーバーハウゼン国際短編映画祭、『Eclipse(イクリップス/日蝕)』(2014)が2015年オタワ国際アニメーション映画祭など世界各地で上映されている。
作家ウェブサイト: www.eenoogkoning.be

Eclipse


作品歴
2013年『Dieperik(ディープ・エリック)』
2014年『Eclipse(イクリップス/日蝕)』

滞在制作の企画概要
『Hat Trick(ハットトリック)』:マジシャンによる帽子とうさぎを使ったトリックが続く中で、マジシャンとウサギの関係性が変化していく、手描きの2Dアニメーション。ストーリー中心ではなく、アニメーションという映像表現の枠を模索するための企画であり、代表的なアニメーション表現、メタモルフォーゼや類似、空間における曖昧性、ループやズームなどを駆使して、あたかも作品自体をトリックのように見せる。



ヨハン・ライマ Johan RIJPMA(男性 / オランダ / 31歳)

1984年生まれ。2011年ユトレヒト芸術大学で修士号を取得。2011年『Tape Generations(テープ・ジェネレーションズ)』が、2013年ディスポーザブル映画祭(サンフランシスコ)で特別実験賞ほか受賞多数。2014年『Descent(ディセント/落下)』が2015年アルス・エレクトロニカで佳作など。
作家ウェブサイト:www.johanrijpma.nl

Tape Generations


作品歴
2009年『Grow(グロウ/成長)』,『Tiles(タイルズ)』
2010年『8 Frame Grid(8 フレーム・グリッド)』
2011年『Tape Generations(テープ・ジェネレーションズ)』
2012年『Division(ディヴィジョン/分割)『Primary Expansion(プライマリー・エクスパンション/一次拡張)』
2014年『Refreshment(リフレッシュメント)』,『Descent(ディセント/落下)』

滞在制作の企画概要
題名未定:紙や木材など、異なる素材が自然の力学の中で互いにどう反応し、作用し合うかを様々な側面から見ていく実験的なストップモーション・アニメーション。様々なサイズの素材をカメラのズームの度合いを調整して撮影することで、不思議な視覚効果を生み出す。



リリアン・バスケス Lilian VAZQUEZ(女性 / メキシコ / 35歳)

1980年生まれ。メキシコでジャーナリズムを学び、パリ第3大学映画・視聴覚研究科で修士号を取得。2008年よりストップモーション・アニメーションを制作し、『Number Nine(ナンバー・ナイン)』(2011年)が2013年アニマテカ国際アニメーション映画祭、『Sofia(ソフィア)』(2014年)が2015年アニメーテッド・ドリームスなど世界各国で上映されている。
作家ウェブサイト:lilianvazquez.net

Sofia


作品歴
2012年『NUMBER NINE(ナンバー・ナイン)』
2012年『Practice(プラクティス/練習)』
2015年『Sofia(ソフィア)』

滞在制作の企画概要
『Present is All We Have(プレゼント・イズ・オール・ウィー・ハブ/プレゼントがすべて)』:日本の工芸や伝統芸術、手作りのアニメーションに触発された短編作品を紙や、布、織物、デジタルエフェクトを用いて制作する。


「アニメーション・アーティスト・イン・レジデンス東京2015」プログラム終了報告 >>
「アニメーション・アーティスト・イン・レジデンス東京2014」プログラム終了報告 >>
「アニメーション・アーティスト・イン・レジデンス東京2012-2013」プログラム終了報告 >>
「アニメーション・アーティスト・イン・レジデンス東京2011-2012」プログラム終了報告 >>
「アニメーション・アーティスト・イン・レジデンス東京2010-2011」プログラム終了報告 >>

文化庁委託事業 平成27年度アジアにおける日本映画特集上映事業
ジャカルタで初開催
「新作満喫! 日本映画とアニメーション2015」お知らせ

2015年11月13日

一般社団法人ジャパン・イメージ・カウンシル(JAPIC)は,文化庁の委託を受け,2015年11月26日から12月1日までの6日間,インドネシアのジャカルタで「新作満喫! 日本映画とアニメーション2015」(文化庁主催,在インドネシア日本国大使館/国際交流基金ジャカルタ日本文化センター共催)を開催いたします。本事業は,2004年より続く文化庁委託事業「アジアにおける日本映画特集上映事業」として実施され,インドネシアにおける日本文化への理解や親しみの深化を図るとともに,映画・アニメーションの分野における若手を中心とした人材交流,人材育成を目的とします。
通算12回目となる本年度は,長編11作品,短編19作品,合計30作品を13プログラムで構成し,新作を中心とした多彩なプログラムによって,ジャカルタにおいてはかつてない規模で日本の映画とアニメーションの現在を紹介いたします。
オープニング作品は,人間同士の崇高な絆を描いた時代劇『蜩ノ記』に決まりました。本作品は日本アカデミー賞をはじめ数々の映画賞に輝いた2014年を代表する日本映画です。
一般プログラムでも,ジャカルタ未公開の日本映画の最新作,近年の内外の映画祭等で高く評価された作品,注目作,異色作をラインナップしています。実写プログラムでは,本年のベルリン国際映画祭で最優秀女優賞を受賞した『小さいおうち』から,高校生活をリアルに活写した『桐島、部活やめるってよ』,国語辞典の編纂をユーモラスに描いた『舟を編む』,ジャパニーズ・ホラーの近年の代表作『クロユリ団地』,北海道を舞台にしたヒューマン・ドラマ『愛を積むひと』,期待の新鋭監督が社会問題に挑んだ『きみはいい子』まで,名匠,中堅,新人監督による6作品を上映いたします。アニメーション・プログラムでは,日本最古の物語に隠された真実に迫る圧巻の絵巻『かぐや姫の物語』,第二次世界大戦終戦直後のソ連軍による北方四島進駐を題材にした感動作『ジョバンニの島』,女子高生の恋愛や友情をみずみずしく描いた『たまこラブストーリー』,迫力ある壮大なエヴァ・ワールドが展開する『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の長編4作品に加え,強烈なオリジナリティに溢れ,手法も楽しさもヴァリエーションに富んだ「短編アニメーション・セレクション」を上映いたします。
また,作品の上映のほか,交流プログラムとして,11月29日には「ビヨンド・アニメ」と題して,日本とインドネシアのアニメーション作家によるフォーラムをハローモ―ション・アカデミーの協力の下に実施いたします。

【開催概要】
事業名:平成27年度アジアにおける日本映画特集上映事業
行事名:新作満喫! 日本映画とアニメーション2015
会期:2015年11月26日(木)~12月1日(火)
会場:CGVブリッツ・グランド・インドネシア
内容:映画・アニメーション上映,フォーラム

主催:文化庁
共催:在インドネシア日本国大使館,国際交流基金ジャカルタ日本文化センター,一般社団法人ジャパン・イメージ・カウンシル
後援:ジャカルタ首都特別州
開催パートナー:CGVブリッツ
協力:インドネシア日本友好協会,ハローモ―ション・アカデミー,ジャカルタ・ジャパン・クラブ,日本アニメーション協会,一般社団法人日本映画製作者連盟,一般社団法人日本動画協会,公益財団法人ユニジャパン

【上映プログラム(全13プログラム)】
<実写作品>
1. 開幕上映作品
『蜩ノ記』(小泉堯史監督/2014/129分)
2. 『桐島、部活やめるってよ』(吉田大八監督/2012/103分)
3. 『舟を編む』(石井裕也監督/2013/133分)
4. 『クロユリ団地』(中田秀夫監督/2013/106分)
5. 『小さいおうち』(山田洋次監督/2014/136分)
6. 『愛を積むひと』(朝原雄三監督/2015/125分)
7. 『きみはいい子』(呉美保監督/2015/121分)

<アニメーション作品>
1. 『かぐや姫の物語』(高畑勲監督/2013/137分)
2. 『ジョバンニの島』(西久保瑞穂監督/2014/102分)
3. 『たまこラブストーリー』(山田尚子監督/2014/83分)
4. 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』(庵野秀明監督/2012/95分)
5. 「短編アニメーションセレクション1 ~アバンギャルド~」(12作品)
『おにしめおたべ』(今林由佳/2013/3分45秒)
『パモン』(当真一茂/2014/9分45秒)
『その家の名前』(坂上直/2015/4分31秒)
『Waiter』(山田遼志/2013/9分)
『境界線』(中田彩郁/2014/2分26秒)
『Poker』(水江未来、中内友紀恵/2014/3分27秒)
『就活狂想曲』(吉田まほ/2012/7分28秒)
『夜ごはんの時刻』(村本咲/2014/8分28秒)
『さとうのちひろ』(さとうちひろ/2014/5分)
『息ができない』(木畠彩矢香/2015/6分)
『HEART』(AC部/2011/6分15秒)
『ようこそぼくです選』(姫田真武/2013/15分)
6. 「短編アニメーションセレクション2 ~ドラマ~」(7作品)
『Decorations』(宮澤真理/2014/7分28秒)
『かたすみの鱗』(石谷恵/2014/8分58秒)
『きつね憑き』(佐藤美代/2015/7分38秒)
『夕化粧』(胡嫄嫄/2015/10分)
『なまずは海に還る』(岩瀬夏緒里/2014/9分28秒)
『コップの中の子牛』(朱彦潼/2014/11分)
『ゴールデンタイム』(稲葉卓也/2013/23分)

【交流プログラム】
<フォーラム「ビヨンド・アニメ」 / ハローモーション・ギャザリング Vol.3>
日時:2015年11月29日(日)13:00〜15:30
会場:CGVブリッツ・グランド・インドネシア
入場料:無料(当日12:00から受付)
パネラー:
[インドネシア側]
アンディ・マーティン氏(Andi Martin/アニメーション作家)
ワフユー・アディティア氏(Wahyu Aditya/アニメーション作家/ハローモ―ション・アカデミー主宰)
[日本側]
水江未来氏(『Poker』監督)
中田彩郁氏(『境界線』監督)
松本絵美氏(『ゴールデンタイム』プロデューサー)
協力:ハローモ―ション・アカデミー
内容:インドネシアにおけるアニメーション作家の育成を行っているハローモ―ション・アカデミーの協力の下,日本のアニメーションの新しい表現について語り合います。日本のアニメ―ションは,大きな目,明るい髪色などが特徴というステレオタイプの認識がしばしば語られますが,このフォーラムでは,そうした固定概念を打破するユニークな形式や新しいテーマが探求されている日本のアニメーション動向を紹介いたします。日本側のパネリストは「短編アニメーション・セレクション」で上映する作品の監督,プロデューサー。上映とあわせてお楽しみください。

本件に関するお問い合わせ先 :
一般社団法人ジャパン・イメージ・カウンシル(JAPIC)
Tel: 03-6670-5676 / Fax: 03-5466-0054
e-mail: japic@japic.jp
担当:池田・門脇

アニメーション・アーティスト・イン・レジデンス東京2016公募締切

アニメーション・アーティスト・イン・レジデンス東京2016(A-AIR2016)の公募は、9月10日をもちまして締め切りました。

招へい者の発表は11月中旬を予定しています。

みなさまのご応募ありがとうございました。

みなさまの今後のアニメーションを応援しています。